父は、また『悪いおじいちゃん』に戻りました。
このところ少しおとなしくしていた父は
『悪いおじいちゃん』に戻りました。
父は認知症であるという前提で生活する事に決めたので、
『悪いおじいちゃんの悪行』には目をつぶることにしています。
でもね、
腹が立つのよ!
『食器は洗いません』
お父さんには無理だからええよ
『洗濯はしません』
お父さんには無理だからええよ
『ゴミは捨てません』
ちょっと待て
『ご飯は?』
三日前まで自分でやってなかった?
数日前まで自分でやっていた事も、すべて私に依存するようになりました。
キレ癖も復活です。
父は、キャッシュカードの暗証番号を覚えておらず、銀行の窓口に行くことになりました。
そこで、
「お父さんの口座はI支じゃから、I支店行こうな
お父さんのキャッシュカード磁気テープの古いのだから、ICチップっていうのが付いてる新しいのに変えてもらおうな」
「????」
「これ、お母さんのキャッシュカードな ここの金色のが付いてるのが新しいやつじゃ」
「???? 新しいのあるんだろ? それでいいじゃないか」
「これはお母さんのな お父さんのには付いてないじゃろ」
「???? なにを言っとるんだお前は!」
「怒らないでよ 僕悪くないのに怒られるのが一番疲れる」
「怒ってないよ!! お前が変なこと言うからだろう!!」
「怒ってるじゃん 僕なにもおかしいこと言ってないよ」
父の怒りは収まりません。
どうも、父は銀行口座はS家に一つだと思っているようなのです。
母が「お父さんはお金に無頓着で困る」と言っていたのがよく分かりました。
自分名義の銀行口座があることすら知らないのです。
更には
「その通帳、どこにあったんだ」
「ここだよ」
「なんで知ってるんだ!」
「お母さんが『私にもしものことがあった時、分からないと困るから』って教えてくれたんだよ
今が『もしもの時』でしょ 分からなかったら誰もお金引き出せないよ」
「分かっとる!」
『何も分かってない』のは分かってますよ お父さん
私は、彼が認知症であるということを理解しています。
『認知症の父』を受け入れて、母の介護生活をしようと決めました。
でもね、腹は立つんです。
これは、どうしようもない。
正直、『もう関わり合いたくない』とさえ思っています。
私は聖人でも、神でもありません。
まあ、どんな聖人でも、こんな状況なら腹は立ちますよ。
明後日、こんな父を連れて銀行に行かなくてはなりません。
後になって『勝手に引き出された』と言われないように、
手続きはすべて、銀行の方におまかせしようと思います。
「父は認知症なので、全てお任せします」
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