微生物の観察法

 主に水中に棲む微生物を観察しています。池から浮草などと共に水を採取してきて観察しています。採取する水量は300 ml以上としています。あまり少ないとすぐに生物相が単調になってしまうようです。また、水草や浮草に付着して生活している種が多いので浮草などは多めに採取してきます。100円ショップの蓋付き容器などに入れて窓際に置いています。長く置いていると生物相が単調になることがあるので、早めに観察を始めましょう。


 正立顕微鏡を使っているのでサンプルはスライドガラス上に乗せることになります。スライドガラスにサンプルを乗せてカバーガラスをかけると、微生物は押しつぶされてしまいます。この悲劇を避けるために、スライドガラスに25 mm 幅のビニールテープを貼り、内側をカバーガラスより少し小さく切り抜き、そこにサンプルを入れてカバーガラスをかけています。ビニールテープの厚みの深さのミニ水槽になります。ミジンコやカイアシ類はビニールテープ一枚の厚みでは挟まってしまって動けないので3枚ほど重ねてください。ミジンコなどより小さな生物を観察する場合は、水深が深くなるとピントの合う位置に留まってくれないので、ビニールテープ1枚の深さが良いと思います。
 カバーガラスは大きいものの方が扱いやすいです。25 x 50 mm のものを使っています。ネット通販で購入することが可能です。スライドガラス、カバーガラス共に再利用しています。カバーガラスは割れると鋭い破片になるので扱いには気をつけてください。

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