顕微鏡の種類はこちらを見てください。
規格と互換性の有無などはこちらを見てください。
お勧めは有名メーカーの中古品です。
OlympusやNikonといったメジャーメーカーの顕微鏡には機能を拡張するパーツが用意されており、それによって様々な検鏡法に対応する事が可能です。また、メジャーメーカーの顕微鏡は流通量が多いので価格も安く、パーツの入手性もよいです。お勧め機種はこちらを見てください。
そこで、中古の顕微鏡を買うに当たり、どこを見たら良いか書いておきます。
◎部品が揃っているか
オークションでは、ステージが無い、鏡筒が無い、コンデンサーが無いというものを見かけます。メジャーメーカーの顕微鏡であれば不足しているパーツを見つけることは可能かもしれません。しかし、パーツ単体で購入する場合は割高になる事が多いです。
最低限のチェック項目
*接眼レンズはあるか
*対物レンズはあるか(対物レンズの単体での入手性は悪くありません)
*ステージは付いているか
*コンデンサーは付いているか
*照明が付いているか(ランプハウスやコントローラーが無いものを見かけます。)
◎互換性の無い部品が組み合わされていないか
こちらでも書きましたが、顕微鏡の光学系には無限遠補正系と有限補正系の二種類があります。レンズに∞の刻印が有る無限遠補正系のレンズと、160などの機械鏡筒長が表記された有限補正系の対物レンズが混在しているものは、知識のない人が寄せ集めて組み合わせたガラクタです。そんなものには手を出さない方が無難です。
鏡筒を付ける部分にコンデンサーを乗せていたり、どう考えてもおかしな組み合わせで出品されているものもあります。そんな出品者は、パーツ単体でもきちんとした扱いをしているとは考えられないので避けましょう。
◎新旧のパーツが組み合わせれていないか
顕微鏡にはものすごく大きく分けて「旧世代」と「新世代」があります。旧世代としたのは1970年台くらいまでの機種で、本体の色が灰色か黒の機種です。新世代としたのは1980年台以降の機種で、本体の色が白かクリーム色の機種です。
新世代:白またはクリーム色の筐体
Olympus BH-2, CH-2など
Nikon OptiPhot, LaboPhotなど
旧世代:灰色または黒色の筐体
Olympus E鏡基、BH, CHなど
Nikon S型顕微鏡など
旧世代の顕微鏡に使われていた対物レンズの同焦点距離は新世代のものよりも短いものです。同焦点距離の異なる対物レンズは混在させられません。
また、新世代の筐体に同焦点距離の短い対物レンズを取り付けても、ステージが充分に上がらず検鏡出来ない場合もあります。
無用なトラブルを避けるために、旧世代の機種には同焦点距離の短い古い対物レンズ、新世代の機種には、同焦点距離が45mmの対物レンズを取り付けて使うのが良いでしょう。
新世代の機種に古いタイプの対物レンズが取り付けられているものは避ける方が無難です。
初めて顕微鏡を購入される場合は最低限上記の点に注意してください。
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