Photoshop vs Helicon Focus 深度合成結果比較

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顕微鏡写真はピントの合う範囲が狭いのでピントをずらした画像を重ねて全体にピントがあった画像を作ることが多くなります。深度合成と言われる手法で画像処理ソフトを使って作業します。作業とは言うもののソフトにお任せすることになります。私が普段使っているのはHelicon Focus です。Photoshopでも同様のことが行えるのでHelocon FocusとPhotoshopで結果を比べてみました。被写体はヒメアカタテハの翅の鱗粉です。

元の画像の一枚です。
ピントの位置をずらしながら撮影した50枚の画像を深度合成していきます。


Helicon Focusで深度合成した結果です。
左側の光っている鱗粉の周りのハレーションの処理が上手くいっていないようです。
他の部分はエッジがはっきりしてきれいに合成されています。

Photoshopでの深度合成の結果です。
左側の光っている鱗粉の周りのハレーションがきれいに処理されています。
しかし、拡大してみると多くの鱗粉の縁がぼやけています。
ハレーションの処理は上手くいっているのですが肝心の輪郭部分がぼやけてしまっています。

結果:Helicon Focusの方が顕微鏡写真の深度合成には向いているようです。ハレーションは元画像の現像処理の段階で除くことが可能なのでなんとかなると思います。Photoshopは以前別の画像でも試したのですが今回と同様の境界をぼやかして処理する傾向がありました。

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