ユリの花粉の洗濯実験

顕微鏡徹底カスタマイズガイド発売中です。


久々の更新です。
新しく実験室を設けたので、これからは充実した顕微鏡ライフが送れそうです。
本日は服に着くとやっかいなユリ花粉の実験動画です。


観察方法: 落射暗視野と透過明視野観察の組み合わせ
顕微鏡: Olympus BH-2
BH-2 UMA投光管使用
対物レンズ: Olympus Neo SPlan 5x NIC
リレーレンズ:Olympus NFK2.5
カメラ: Sony NEX-5R


ユリ花粉には色素を含んだ油があり、色素を含んだ油が繊維に着くとシミになります。
この色素はアルコールに溶けるので、今回はエタノールで洗った場合の効果を顕微鏡で観察してみました。
ユリ花粉に水が付くと膨らんで色素が放出され、色素が繊維に付着します。
エタノールの場合は色素はエタノールに溶けて洗い流されます。
色素の溶けたエタノールをキッチンペーパーで吸い取ってしまえば色素を取り除くことができます。
この後で普通の洗濯をすれば残っている花粉の殻も洗い流されてきれいになります。
花粉がついてしまったらアルコールで洗ってみてください。
消毒用の70%エタノールでは効果がありません。
水が入っていないアルコールで洗ってください。
エタノール以外のものでも効果は同じだと思います。


Comments