魔改造顕微鏡 Olympus CH2 有限補正光学系を無限遠補正光学系に

 Olympus CH2を魔改造してみました。有限補正光学系のCH2に無限遠補正光学系のUIS対物レンズを取り付けられるようにしました。正確にはUIS光学系の鏡筒と対物レンズを移植しました。有限補正光学系と無限遠補正光学系には互換性がありませんが、光学系をそっくり入れ替えてしまえば鏡体は何でも使えます。今回はOlympusの有限補正光学系のCH2の鏡体にOlympusのUIS無限遠補正光学系を移植しましたが、アダプターの設計を変えれば他メーカーの顕微鏡にも移植が可能です。光学系丸ごとの移植なので像への影響はありません。今回は実習用顕微鏡のCH2に研究用顕微鏡のBX51の光学系を移植しました。CH2のコンデンサーはあまり性能が高くないので、BXシリーズと同じコンデンサーを使っているBH2に移植すれば、BH2の鏡体にUIS光学系と全く同じものを搭載することができます。

 今回の検証で、無限遠補正光学系顕微鏡丸ごとの入手が難しい場合でも、手持ちの有限補正光学系の顕微鏡に無限遠補正光学系のパーツを取り付けて使うことが出来る事がわかりました。需要があればアダプターを販売したいと思います。これ欲しいですか?

レボルバーと鏡筒の間の紫色のパーツが今回試作したアダプターです。
本作成では黒色の樹脂で作る予定です。

Olympus UPlanシリーズの対物レンズを付けてみました。
BX51上と同じ性能を発揮します。

試し撮りした結果です。
10 μm目盛りのミクロメーターを撮影しています。
ほぼ理論値と同じ範囲が撮影されています。
Plan APOレンズなので隅々までピントが合っていて色収差も見られません。


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