魔改造顕微鏡第二弾はNikon L型顕微鏡にOlympusの無限遠補正光学系であるUIS光学系を移植したものです。前のものと同じくレボルバーと鏡筒の間の紫のパーツがアダプターです。光漏れ対策もしてあるのでこれで完成です。本作成では黒色の樹脂で作成する予定です。さて、今回の組み合わせの意義は、UIS光学系の高性能対物レンズで偏斜照明観察を実現できたことにあります。偏斜照明が出来るコンデンサーはNikonのL型、 S型顕微鏡のコンデンサーだけです。この2つの機種以外では偏斜照明を行うことはできません。L型顕微鏡は1950年代に発売された顕微鏡で、オリジナルの対物レンズの性能は現行のものと比べると見劣りします。そこで、現行の無限遠補正光学系の高性能対物レンズで偏斜照明観察を行うために、この組み合わせが必要になりました。
レボルバーの直径が小さいのでUIS光学系の対物レンズは二本しか取り付けられません。
対物レンズの取り付けネジはRMS規格なのでアダプター無しで取り付けられます。
オリジナルの対物レンズは同焦点距離が33.6 mmで、UIS光学系の対物レンズの同焦点距離は45 mmですが問題なく取り付けられます。
まだ余裕があるのでNikonの同焦点距離60 mmの対物レンズも取り付けられそうです。
以下の写真はNikon L型顕微鏡に取り付けた
対物レンズOlympus: UPlan APO 10
リレーレンズ: Olympus: PE2.5
カメラ: Sony α6300
で撮影したトリハジラミです。
偏斜照明観察
明視野観察
偏斜照明では被写界深度が深く、筋肉などの透明な構造が見えるようになっています。
目盛り10 μmのミクロメーターを撮影したものです。
光学系はUIS光学系そのものなので問題なく撮影できています。
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