新しい顕微鏡完成です。

 先日お知らせした「新しい顕微鏡」完成いたしました。顕微鏡徹底カスタマイズガイドをご覧になられた方は写真を見るとピンと来るかもしれません。「新しい顕微鏡」はフィールドマイクロスコープと同じ原理で構成されています。接眼レンズレスのデジタル顕微鏡とでも言えばよいでしょうか。対物レンズは無限遠補正光学系のものを使います。本体は鏡筒を取り外せるものであればなんでも対応可能です。有限補正光学系の本体でも問題ありません。試作機では有限補正光学系のOlympus CH2に取り付けてあります。「新しい顕微鏡」の利点は、カメラでの撮影範囲が広がるという点です。従来の顕微鏡撮影システムでは、センサーサイズによって撮影範囲が限定されてしまいますが、「新しい顕微鏡」では小さなセンサーでもフルサイズに近い画角で撮影することが可能です。もちろん拡大して撮影することも可能です。好きなカメラを使って、好きな画角で撮影することが可能になります。これまでの試し撮りの結果、Olympus, Nikon, AmScope, よくわからないメーカーの対物レンズできれいな像を得る事が可能でした。もう少し試し撮りを重ねてリリースしたいと思います。「新しい顕微鏡」は3Dプリントだけで60時間ほどかかり、工作のハードルはやや高めです。データで販売するかハードで販売するか悩むところです。ご要望、ご意見等ございましたら連絡フォームよりお知らせください。

「新しい顕微鏡」で試し撮りした動画です。

センサーサイズの異なるカメラで撮影してみました。

ビオトープの微生物なのですが、水温が高かったせいか種類も数も少なめでした。